雅楽事始め 「お茶でもいかがですか?」 この一言が私に雅楽の扉を開いた。 実家の駐車場の地鎮祭を終えた産土神社の神主さんに、私が掛けた言葉。 父を交えての世間話は、神社や神道に関する話題から、あの時人気のあった映画「もののけ姫」と古神道との関連まで楽しく続いたが、その中で神主さんが所属する群馬県雅楽愛好会についての話が出たのだ。聞けば数年前より神職以外の人にもその門戸を開いたと言う。それも年会費5000円という安さで。 私は身を乗り出した。タダで笛を教えてもらえる機会は逃さない、というポリシーにもよるが、なによりその時の私にとって、雅楽はまさにタイムリーな話題だったのだ。ちょっと前に私は新田次...21Apr2018雅楽のことなど