参道の杉ー木の気ー

鹿島大神宮の参道には樹齢390年の杉が立ち並んでいる。 

お嫁に来たばかりの頃、杉のごつごつした幹に両手を当ててみたことがある。そのままずうっと上の方を見上げると、しんと静かな気持ちが流れ込んできた。しばらくしてそっと離れると、なんだか両手がほかほかしている。歩き出したら、あれ?酔っ払ったみたいにいい気持ちになっていて、なんだかおかしかった。

 朝、この木々の間を参拝に向かう時はいつも 両手を広げたくなる。清々しい気を身体いっぱいに吸い込みたくなる。

「ここが好きだなあ」 と心から思うひととき。


鎮守の森にようこそ

神社や鎮守の森でおこった出来事、社務をとりながら考えたことなどをつづりました。  禰宜 雅子

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