次に私が鹿島大神宮を訪れたのは翌年、まだ結婚前の4月15日。鹿島大神宮の春祭の日だった。
車で走る西田町はどこもかしこも桜が咲き乱れていて夢のように美しく、なんだかすごく歓迎されているみたいだった。
神社に着くと、ちょうどお神楽が始まるところ。境内はお菓子撒きを待ち構える子供たちでにぎやかだった。
総代さんや氏子さん達につぎつぎに紹介され、
「おめでとう」
「お嫁に来てくれてありがとう」
「おめでとう」
と口々に祝ってもらった。
総代長さんの握手がとても力強くてあたかかったのを今でも覚えている。
わたしの大切な、大好きな鹿島大神宮のお祭の、これが事始め。
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