新しいご朱印きっかけは宮司の一言「今使ってる、古い鹿島大神宮の印があるでしょう。あの字はとてもいいから、あのまま大きく作って、ご朱印にしたいと思ってたんだ」たしかにその「鹿島大神宮之印」は、古めかしくて雰囲気のある字だと思ってました。26May2018日々のできごと境内にあるもののお話
ふたつのお面このふたつのお面をごらんください。これはひとつの型から作った神楽面の張り子です。鹿島大神宮の近くには高柴のデコ屋敷という張り子の里がありますが、その中の一軒、大黒屋さんのご当主である橋本彰一さんに作っていただきました。左側の張り子はもともとの和紙の色を活かしたもの、右側の張り子はより実物に似せて彩色したものです。鹿島大神宮の太々神楽を長年舞い続けてくださった楽人さんへ差し上げる記念の品として、なにがいいだろうと考えて、これを思いつきました。にこやかなお顔の恵比須様が、楽人さんのお家にたくさんの福をもたらしてくださるように。25May2018境内にあるもののお話
鞍掛山の 山どじょう船引町芦沢にある鞍掛山は、とてもきれいなところです。4月の春祭には片栗の花がピンクのじゅうたんのようですし、5月のお湯立て神事の時には新緑が目に染みるよう。澄んだ空気の中に野鳥の声だけが響き渡ります。5月の日曜日、中腹にある山津見神社拝殿前でお湯立て神事が行われました。古くからある火伏せの儀式で、氏子さん達は、釜でぐらぐら沸かしたお湯につけたクマザサの束でお祓いを受けます。その青空の下、車座になった直会での会話「昔はそこにずらっと茶屋が並んでたんだよ」「一軒だけじゃなかったんですね」「そうだよ。そこへずーっとあったの。今の鳥居はその頃農協の辺りにあったんだ。そこに『なかや』という旅館があって、信心する人はそこへ泊まってお参りに来たん...14May2018日々のできごと
ご朱印帳怖い物見たさというわけではないが、どうしてもお預かりした御朱印帳の、前のページをそっと見てしまう。 (達筆だなあ…) ため息をついて、筆をとり上げる。 御朱印を書く立場になって2年になるが、未だに思うようにかけたことはない。 「字が上手じゃなくてごめんなさい」 お渡しするときにあやまるくせがついてしまった。 でも先日娘が 「お母さんは元から字がきれいなんだから、大丈夫だよ」 と言ってくれたら、なんだか肩の力が抜けた。せめてその時に書ける精一杯の字をていねいに書こうと思っていた若い頃の自分を思い出した。 今日は平日なのに、御朱印を求める方が三人あった。お待たせしていると...06May2018日々のできごと